『特救指令ソルブレイン』第13話
放送日:1991年4月14日
脚本:杉村升 監督:新井清
▼物語▼
朝、大樹は白い車で道路を走っていた。
すると、道路に少女が飛び出して来て、大樹は急ブレーキを踏んだ。
しかし、少女を車で轢いてしまい、大樹は少女に駆け寄った。
それは夢だったが、午前3時半前に目を覚ました大樹は、酷く汗をかいていた。
翌朝、大樹が外へ出て伸びをしていると、近所の子どもたちが挨拶をして来た。
「おはよう!皆、早く行かないと、学校遅れるぞ!」と笑顔で送り出す大樹。
そして、その様子をゴミ袋を持ちながら見ていた不審な男がいた。
ソルブレイン本部でコーヒーを飲みながら、和気藹々と待機していた大樹・純・玲子・亀吉。
しかし、午前10時を過ぎても正木が現れず、4人は心配した。
すると、正木が2人の男を連れて、挨拶をしながらやって来た。
「大樹、話がある。皆、席を外してくれ。」
亀吉・玲子・純は退室し、正木は大樹に話をした。
「本庁主席監察官の松本さんだ。知ってるな?」
「はい。」
「実は、今朝本庁の受付の前に若い男が現れ、こんな物を置いて行った。」
松本はそう言って、封筒の中に入ったビデオテープと手紙を取り出し、手紙を読んだ。
「私はホームビデオマニアです。都会の朝を撮影しようと思い、あるビルの前にいたのですが、とんでもない物を見てしまいました。
事件に関わりたくないので、テープだけ送ります…。」
松本は正木にビデオテープを渡し、再生させた。
そこに映っていたのは、大樹が白い車で少女を轢いた場面だった。
少女に駆け寄る大樹だが、意識が戻らないと分かり、そのまま車を発進させて逃げてしまった。
「確かに昨日の朝6時半頃、春日町の道路でジョギングをしていた大島ヨシコちゃん9歳が轢き逃げ事故に遭い、全治1ヵ月の重傷を負っていた。
犯人の物と思われる毛髪も数本発見され、血液型もB型と判明した。君も確かB型だったな?」
「じゃあ、僕が轢き逃げ犯人だと言うんですか!?」
「これだけ証拠が揃っているんだ!君以外に犯人がいると言うのかね!?」
「…そう言えば、昨日これと同じ夢を見ました。」
「夢?…昨日の朝、6時半のアリバイは?」
「ありません。」
「西尾君の身柄はこちらで預かるしかないと思いますがね?正木さん。」
「…分かりました。しかし私は、この西尾を信じますよ。…心配するな。真相は必ず突き止めてみせる。」
「本部長…。」
正木は玲子・純・亀吉にもビデオテープの映像を見せた。
「そんな馬鹿な!何かの間違いですよ!よし…!」
「純!」
「隊長を連れ戻して来ます!」
「よせ!大樹を救いたいのは、皆同じだ。だが救うには、それなりの証拠がいるんだ。
ビデオテープの分析、事故に遭った子どもからの事情聴取、テープの送り主の捜索。手分けして、一刻も早く真相を掴むんだ!」
「はい!!」
ソルドレッカーで菅野総合病院にやって来た玲子と純。
事故に遭って入院しているヨシコに大樹の写真を見せ、話を聞こうとした。
「…黒っぽい服を着てたのは覚えてるけど、顔はよく覚えてないの。」
「そんな事言わずに、思い出してくれよ!」
「…やっぱり分かんない。」
「先生。ちょっとお聞きしたい事が…。」
玲子と純は病室を出て、医師から話を聞いた。
「…夢遊病?」
「ええ。専門外なのではっきりは言えませんが、考えられるのは、それぐらいです。」
「どういう事ですか?」
「夢遊病者というのは、寝たままフラフラ歩き回り、目が覚めてもやった事を覚えてないのが普通なんですが、覚えてなくても潜在意識に残っていて、それで後で、夢を見たんじゃないでしょうか?」
「そんな!じゃあ、隊長が夢遊病者だと言うんですか!?」
車で走っていた正木は、玲子から報告を受けた。
「…夢遊病か。」
「確かに、そう考えれば辻褄が合います。」
「そんなのないですよ!もしそれが事実なら、隊長はどうなるんですか!?」
「まだ夢遊病で事故を起こしたと決まった訳じゃない。捜査を続けるんだ!」
探知機を使いながら大樹の部屋を調べる正木。
「(大樹が夢遊病であるはずがない。この部屋で見た夢に秘密があるに違いないんだ。この部屋で見た夢に…。)」
正木はマンションの外へ出て、車に乗ろうとした。
すると、不審な男が正木に声を掛けて来た。
「あの…。ソルブレインの正木本部長さんですね?何かあったんですか?」
「君は?」
「あ…。すみません、いきなり。この近くに住んでいる、広沢という者ですが、西尾さんの…、いえ、ソルブレインのファンなんです!
本部長さん自ら、西尾さんのマンションに来るなんて、何かあったのかなぁと思って。」
「いや。別に。」
「そうですか。どうも。」
正木は広沢を警戒した。
その頃、大樹は松本たちの尋問を受けていた。
「これだけ証拠が揃ってるんだ。君以外に犯人はいないだろう!白状しろよ。白状したらどうなんだ!」
しかし、心当たりがなく、大樹は何も話す事ができない。
ソルブレイン本部に戻って来た正木・玲子・純。
「ビデオの送り主の手掛かりは全然掴めずか…。で、テープの分析結果は?」
「映っているのは間違いなく隊長本人だそうです。ただ、1つだけ気になる事が…。
映された映像が全体に亘って、僅かに歪んでると言うんです。」
「歪んでる?どういう事なんだ?」
「撮影したビデオカメラのレンズのせいかもしれないと。」
「うん…。」
その時、亀吉が雑誌を持ってやって来た。
「本部長!これを見てください。この記事。」
「精神医療に革命…。夢をコントロールするマシン、完成迫る…。
セントラル医療株式会社で開発中の、睡眠中に思い通りの夢を見させ、精神医療に新たな光明をもたらす、まさに夢のマシンの完成が数ヵ月後に迫っている…。」
「本部長!」
「よし!セントラル医療に急行だ!」
「はい!!」
セントラル医療株式会社で夢コントロールマシンの体験をする純。
大きな池でボートを漕いでいる純の姿と、そこに乗っている犬の姿が、モニターに映し出されている。
「これが今、彼が自然に見ている夢です。
これに新しい材料を信号にして、彼の頭脳に送り込んでやると、こちらから好きなように夢をコントロールする事ができる訳です。」
玲子の写真をマシンに入れると、モニターに映っていた犬の姿が玲子の姿に変わった。
「もちろん最初から、こちらのシナリオ通りの夢を見させる事もできますし、見た夢を録画して、加工する事も可能です。」
マシンを操作すると、映像が左右反転したり、上下反転したりした。
そして、純は玲子に起こされた。
「という事は、先程も話しましたウチの西尾の具合は、どうなのでしょうか?」
「考えられる事は、まず犯人が前以て計画的に轢き逃げ事件を起こし、信号として送り込む材料をそこで手に入れ、
そしてその後、西尾さんにその材料を元にシナリオ通りの夢を見させ、録画して警察へ送った…。
しかし、ウチの開発用マシンはこれ1台きりですから、もしそうだとすれば、きっと他社のマシンを盗んでやった事です。」
「じゃあ、他社でも同じ研究を?」
「どこもまだ未完成のはずですから、面白がって長時間使用したら、却って精神に障害をきたす可能性があります。」
セントラル医療株式会社を後にする正木・玲子・純。
「本部長。これで隊長の無実が晴れましたね。犯人がどこかの会社からコントロールマシンを盗み出して、隊長を罠に嵌めたに違いありません。」
「夢の映像だから、画面が歪む事もあるとも言ってましたし。」
「いや、まだだ。全ては推理だけで、はっきりした証拠がない。
とにかく、マシンを研究してる会社を片っ端から当たって、盗まれている物がないかどうか調べてくれ。」
「はい!!」
しかし、その会話を警備員の広沢が聞いていた。
夜、広沢はセントラル医療株式会社の夢コントロールマシンを盗み出した。
そして、正木の自宅近くの建物の踊り場から、自宅で眠っている正木を狙って照射し、マシンを操作した。
すると、正木はバイクで逃げる広沢を車で追跡し、「貴様!殺してやる!」と広沢を追い詰める夢を見た。
午前7時過ぎ、正木は頭痛に悩まされ、夢の内容を思い出した。
「(あの男は確か…!どういう事だ…?)」
正木は夢に広沢が出て来た事を不審に思い、住宅地で清掃をしている主婦に声を掛けた。
「あの〜、ちょっと窺いますが、この辺で広沢さんというお宅は?」
「はい。広沢さんのアパートは、そこを左に行った所です。
仕事は…、確かセントラル医療で警備員をしてるって聞きましたけど。」
「何ですって?セントラル医療?」
広沢の部屋を訪ねる正木。
「広沢さん。…広沢さん!」
すると、広沢は窓の外から飛び出して行き、部屋に突入した正木は後を追った。
正木はバイクで逃走する広沢を車で追跡し、夢と同じような状況になっている事に気付く。
「どういう事だ、これは…?玲子!純!」
正木の通信を受け、ソルドレッカーで広沢の住むアパート:すみれ荘へやって来た玲子と純。
広沢の部屋には大量のビデオテープがあり、壁には大樹と正木の写真にダーツを撃った跡があった。
純が座布団をめくると、そこにはヨシコを轢いた時の写真が残っていた。
「玲子さん!」
「これで隊長の無実が晴れるわ!純!これをすぐ監察官に届けて!」
「了解!」
すると、広沢の部屋にアパートの同居人が訪ねて来た。
「あの〜、警察の方ですか?」
「はい。」
「実はその、広沢さんからこれを預かったんですけれども、明日になったら郵便で出すようにって…。」
玲子は封筒の中に入ったビデオテープと手紙を取り出し、手紙を読んだ。
「私はホームビデオマニアです。実は昨日、とんでもない事件を見ました。関わりたくないので、テープだけ送ります…。」
その頃、正木は広沢が逃げ込んだ倉庫の中へとやって来た。
すると、笑い声を上げながら広沢が現れた。
「ついに本部長さんも、僕の罠に掛かりましたね。」
「広沢!夢のマシンで大樹を轢き逃げ犯人に仕立て、私まで夢を見させた。全てお前の仕業か?」
「これを見てください。」
そう言って、広沢は正木が見た夢の映像を再生した。
「貴様!殺してやる!殺してやる…!」
映像の中の正木はそう言って、広沢の首を絞めて殺害しようとした。
そして、正木は広沢を突き飛ばし、火の中に落としてしまった。
「面白いでしょ?僕の作ったシナリオ通り、あなたは夢を見た。このテープと同じ物が、明日になると警察に届く。
そうなれば、あなたも西尾さんと同じようにおしまいだ!」
「馬鹿な。私はお前を殺したりはしない。」
「まだ分かってないんですね。突き飛ばさなくたって良いんですよ。僕が勝手に飛び降りれば、テープが何よりの証拠になりますからね。」
「自殺をするのか?何故だ!?」
「何故?僕はソルブレインが好きだったんですよ。西尾さんも、あなたも。だから友達になりたかった!
でもあなたたちは、全然僕なんかに関心を持ってくれなかった。だから、だんだん憎くなって来て…。
せめて夢の中で、あなたたちよりカッコ良くなろうと思ったんです。毎日毎日、仕事の合間に夢を見て…。
そしたら、最近になって聞こえるんですよ。誰かが僕の耳元で囁くのが。お前はもう死ぬ。もう死ぬ…。
だから、ソルブレインを道連れにしろって!」
「広沢。お前はコントロールマシンを使い過ぎて心が蝕まれているんだ。」
「うるさい!僕は天国へ行って、もっと楽しい思いをするんだ!」
「楽しい思いだと?車で撥ねた女の子への罪の償いをさせるまでは、絶対に生きていてもらう。広沢…!」
正木が広沢に近付こうとすると、広沢は爆破装置を作動させた。
「偉そうな事を言うあんたなんか大嫌いだ!さようなら。正木さん!」
そう言って、広沢は逃走し、正木は後を追い掛けた。
正木を爆破装置で妨害し、広沢は自分から飛び降りてしまった。
その時、ソルブレイバーが広沢を救出した。
ソルドーザーは消火ビームで消火し、ソルジャンヌも駆け付けて来て、正木は安心した。
倉庫の中からソルブレイバー・ソルジャンヌ・ソルドーザー・正木・広沢がやって来る。
純と亀吉が駆け付けて来て、正木は純に広沢を逮捕させた。
広沢は狂ったように笑い、正木は純と亀吉に広沢を連行させた。
「(広沢。病院に行け。そして十分に手当てを受け、それから罪を償うんだ。)」
正木は広沢を見送りながらそう思った。
ヘルメットを外した大樹に頷き、ソルドーザーが返した警官帽子を敬礼しながら受け取る正木。
大樹の肩と胸を叩き、締め付けて場を和ませるのだった。
▼解説▼
本話からOP前のアバンの映像とOP映像が変更されており、大樹と玲子のキャスト紹介の映像と演出も変更されています。(第1〜12話のキャスト紹介では枠が黒色でしたが、大樹は青色、玲子は赤色に変更されています。)
同じ杉村脚本の第2話でソルブレイバーがケルベロスΔを構えるシーンと、ボスワインダーでユカを助けるシーンと、ソルブレイバーが鉄骨に押し潰された後に起こったビルの爆破シーン、同じ杉村脚本の第4話でソルギャロップが発進するシーン、同じ杉村脚本の第12話でソルギャロップが壁を破って突入するシーンと、ドーザークローラーの名称テロップが表示された時の映像と、ドーザークローラーがドリルやバケットで崩れた通路を切り開くシーンも、OP前のアバンの映像とOP映像で挿入されていました。
本話は杉村氏が監督の新井清氏と組んだ最初で最後の回になります。
同じ杉村脚本の第4話と同じく夢を見させる(コントロールする)話であり、本話でもその功罪が描かれていました。
夢の中で大樹が少女を轢いた車がソルギャロップでなかったのは、子どもの憧れを悪者にしないという杉村氏らしい配慮だと思いました。(広沢が前以て起こした轢き逃げの写真が材料になっているからですが、伏線としても丁寧だと言えます。)
今回のサブタイトルは、目を覚ました大樹が冷や汗をかいた所で挿入されています。
大樹の部屋(自宅)が登場するのは、本話が最初で最後になります。
マンションに住んでいて子どもたちに挨拶する大樹は、同じ杉村脚本の『ウインスペクター』第48話の竜馬を彷彿させました。(杉村脚本で主人公のパジャマ姿が見られるのは、『ダイレンジャー』第32話や『オーレンジャー』第45話も彷彿させます。)
ちなみに、大樹は本話と第15話でシャツの胸元を開いておらず、同じ杉村脚本の第16話以降は第14話と同じ衣装に変更されています。(ヨシコに見せた写真の大樹は、第1〜12話の衣装でした。)
ソルブレイン本部の外観が映されるシーンは、同じ杉村脚本の第2話の流用映像でした。
第5話から8話振りに純の衣装が変更されており、亀吉は第10話から衣装が変更されていました。(玲子は毎回衣装が変更されています。)
ちなみに、亀吉がOPでクレジットされるのは、第8話から5話振りで、第6話・第8話と同じように「戸田亀吉」と誤表記されていました。
松本を演じた柳沢紀男さんは、同じ杉村脚本の『太陽にほえろ!』第239話に出演したり、『ルパン三世(TV第2シリーズ)』第95話で部下の1人(?)の声を演じたり、『ジバン』第34話で加川博士を演じたりしていました。
松本という名前は、同じ杉村脚本の『太陽にほえろ!』第241話や『ジバン』の美智代の苗字に使われており、同じ杉村脚本の『オーレンジャー』第3話の健一の苗字にも使われる事になります。
ヨシコ(OPでは表記なし)という名前は、同じ杉村脚本の第3話でも使われていました。
ちなみに、春日町という地名は、第5話にも登場していました。
ビデオテープを再生する展開は、同じ杉村脚本の第43話や第51話でも見られる事になります。
大樹はB型だという事が本話で判明します。
本話で犯罪者扱いされた大樹は、同じ杉村脚本の第36話でも犯罪者扱いされる事になります。
前話の次回予告(本話の予告編)で見られた大樹が逮捕されるシーンは、本話で描かれていませんでした。
正木が大樹を「西尾」と呼ぶのは、本話が最初で最後になります。
医師を演じた酒井郷博さんは、同じ杉村脚本の『ウインスペクター』第49話で純子に話をした中央製薬付属研究所の人物を演じていました。
「どういう事ですか?」という台詞は、杉村脚本恒例の台詞の1つで、第2話・第3話・第4話・第12話でも聞かれましたが、今回は純が医師に対して使っていました。
大樹の部屋を調べる正木は、同じ杉村脚本の『ウインスペクター』第49話で竜馬の部屋を調べる正木を彷彿させました。
亀吉が持って来た夢コントロールマシンの記事には、「今から34年前の1957年」という記述がありました。
この記事がいつの物かは不明ですが、これは現在が1991年という証拠の1つでもあります。
セントラル医療株式会社で夢コントロールマシンの体験をする純は、同じ杉村脚本の第4話でジェットコースターを体感ゲームコンピューターで疑似体験する純を彷彿させました。
長時間使用すると、精神に障害をきたす可能性があるというのは、同じ杉村脚本の第4話の体感ゲームコンピューターを彷彿させました。
セントラル医療株式会社のロケ地には、同じ杉村脚本の第1話・第2話でも使われた幕張メッセが使われていたようで、同じ杉村脚本の第25話でも同じ側が使われる事になります。(本作のOP映像とED映像でも使われており、同じ杉村脚本の『ダイレンジャー』第1話・第50話、『カクレンジャー』ED映像・第51話でも使われる事になります。)
今回のアイキャッチは、警備員の広沢が正木たち3人の会話を聞いた所で挿入されています。
正木の部屋や眠っている姿も見られましたが、正木の自宅は前作第9話とは変わっていました。
正木がバイクで逃げる広沢を車で追跡して辿り着いた場所には、東映東京撮影所が使われていました。(同じ杉村脚本の『ジバン』第11話で直人が殉職した大森坂も見られました。)
夢の中で「貴様!殺してやる!」と広沢に言う正木は、同じ杉村脚本の『ウインスペクター』第49話で「貴様を殺す!」と黒田に言う正木を彷彿させました。
夢の内容を思い出した正木は、2回も「どういう事だ」という杉村脚本恒例の台詞の1つを使っていました。
主婦(OPでは表記なし)を演じた二階堂美由紀(OPでは「二階堂美由起」と誤植)さんは、同じ杉村脚本の『仮面ライダーBLACK』第13話で母親の1人を演じており、同じ杉村脚本の本作第36話で少女の母親を、『ジュウレンジャー』第47〜50話で聡の母親を、『オーレンジャー』第4話で少女の母親を演じる事になります。(同じ杉村脚本の『スケバン刑事』第1話にも出演していたようですが、どこで登場していたかは不明です。)
ビデオテープが登場していましたが、同じ杉村脚本の第25話・第43話・第51話でも登場する事になります。
広沢の部屋には、『超人バロム・1』や『仮面ライダーV3』、『ウインスペクター&ジバン 緊急出動!スーパー刑事』などのビデオテープも見られました。(ソルブレインの雑誌も開いていました。)
劇中では確認できませんでしたが、広沢の名前は洋一(OPでは表記なし)というようです。(「ヨウイチ」という名前は、同じ杉村脚本の『スケバン刑事』第18話でも使われており、同じ杉村脚本の『ジュウレンジャー』第30話や『カクレンジャー』第5話でも使われる事になります。)
広沢が「だから友達になりたかった!」と言った後、大樹・玲子・ソルドーザーが少女を救出した後、正木の指示で純と亀吉が少女を運ぶ映像が挿入されていました。(少女が登場するのは、杉村脚本らしいと言えます。)
広沢が「せめて夢の中で、あなたたちよりカッコ良くなろうと思ったんです」と言うシーンでは、ソルブレイバーの格好をした広沢が子どもたちから賞賛される映像が挿入され、その後は同じ杉村作品の『ウインスペクター』ED映像の冒頭の竜馬のように広沢が自転車に乗る映像も挿入されていました。(大樹以外の人物がソルブレイバーの格好をするのは、第8話を彷彿させました。)
好きという気持ちが憎しみに変わった広沢は、杉村脚本らしいキャラクターだと思いました。
今回はソルギャロップが使われていませんが、広沢の夢やエピローグで登場していました。
第8話のようにソルインジケーターも使われていないようでしたが、正木が玲子と純に通信する時に使われていたかもしれません。
ソルドーザーは消火ビームを使う時に、今回も「消火ビーム!」と呼称していました。
今回は第10話のようにプラスアップシーンがなく、初めて劇中でOP曲が挿入されない回でもありました。
同じ杉村脚本の第1話ではソルブレイバーの事を「ソルブレイバー」と呼んでいた純ですが、今回は「隊長」と呼んでいました。
純が犯人を逮捕するのは、第10話から3話振りでした。
亀吉は広沢の夢とエピローグで、新しく青い帽子を被っていました。
OPではクロスの声のクレジットがありましたが、本話には登場しませんでした。
ラストシーンでは、「悪夢によって、危うく罠に落ちようとした大樹。それを正木が救えたのは、部下に対する信頼感に他ならない。ソルブレインのメンバーは全員、強い信頼の糸で結ばれているのだ。これからも頑張ってくれ。特救指令ソルブレイン!」というナレーションが挿入されていました。
本話からED映像も変更されており、正木の撃つ標的が人型ではない複数の的に変わっていたり、玲子のスケートと水泳のシーンが大樹・純(?)・亀吉(?)・ソルドーザーのラグビーのシーンに変わっていたり、みどりがエアロビクスをしているシーンが玲子の水泳のシーンに変わっていたりします。
また、大樹と純がテニスをするシーンと光が丘IMAで手すりを滑り落ちた純が犬を投げ付けられたりするシーンが、ディスコのシーンに変更されていたり、ディスコのシーンが、ボートのシーンと光が丘IMAで手すりを滑った純に犬が吠えるシーンと大樹・玲子・純・亀吉・ソルドーザーが犬を可愛がるシーンに変更されていたりしました。
↑第11話から第20話まで収録されているDVDです。映像でじっくり観たい方は是非ご購入ください。
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- 2017/02/22(水) 12:08:49|
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